くるまえびの
養殖環境について

くるまえびの餌

餌の管理は、基本的に配合飼料がメインとなります。
しかし時期により、秋から オキアミ アミエビ イワシ等の生エサとなります。
生エサは主にイワシは宮崎産を使用。
とても鮮度が良い状態で冷凍してあるウルメイワシ、マイワシ等を冷凍ブロックのままクラッシャーみたいな機械でくるまえびの大きさに合わせて切断してます。

餌のこだわり

くるまえびは餌によって味、サイズ、健康状態などに影響が出ると言われています。これは人間でも何においても同じかもしれません。
弊社はその餌に関しても年々高くなり苦しい場面でもアミエビなどを使用し、くるまえびに最適な餌環境を作っています。

ウイルスフリーの稚えび

弊社では稚魚 稚えびは 鹿児島県で生産されたウィルスフリーの稚えびを買ってます。

徹底された稚えびの管理

種苗時にはウィルスフリーでも 自然界 天草の海水中にもウィルスの保菌する甲殻類がたくさんいるので 出荷するときの、過密等のストレスを避けるように管理してます。

PAVウイルス対策について

PAVウイルスとは、Penaeus japonicus死滅症候群ウイルス(Penaeus japonicus Aquabirnavirus、略称PAV)という、エビに感染するウイルスのことです。
PAVウイルスに感染したエビは、萎縮、運動障害、死亡などの症状を引き起こすため、くるまえび産業にとって深刻な問題となっています。

ただくるまえびに感染したPAVウイルスが、人に感染することは知られていませんし、実例もないので人間に対しては大丈夫なのですが、
PAVウイルスは、少数のくるまえびだけだとしても一気に感染拡大が起こりやすいため、養殖施設の衛生管理や感染症対策が重要とされています。

生け簀の清掃管理

車海老の健康は【砂】の掃除

くるまえびにとっては、砂の中で生息することが自然な環境です。
砂には、車海老が栄養を得るために摂取する微生物が生息していたり、隠れ家にしたりと車海老にとっては重要な役割を果たしているからです。
しかし、養殖環境では大量のくるまえびが生息するため、水の通りがわるく、空気にも触れないため、えびにとって悪い環境になりやすいのです。
砂の中の有害物質が蓄積されることで、病気の原因にもなるので清掃は必須なわけです。
そのため、一定の周期で砂を入れ替えて清掃することが必要です。
その清掃とは主に『砂を返す事』です。畑の土をひっくり返すようにすることで砂の中の汚れがとれます。
弊社は海をそのまま使った養殖場なので、干潮のタイミングをねらうのですが、すぐにまた満ちてしまうためプラウという機械を大型トラクターにセットして短時間でこなします。
この砂を返す事を『天地返し』といいますが、深度50センチ程の完全な天地返しは大型トラクターにセットされたプラウでしかできません。
きれいになった砂はフカフカのベットのようになり、くるまえびが健康に生育し、高品質の車海老を生産することができます。